筋肉モリモリ、食感コリコリ。三陸アワビは海のボディービルダー!
こんにちは。さかなクンJr.です。
若者の魚離れが進んでいるようですが、わたし(20代)は水産物が大好きです!
わたしは普段、東北地域の主力産業である水産加工業を応援し、地域経済を活性化する支援をしています。
日本は豊かな海に囲まれていますが、
特に「三陸・常磐」の海は、寒流の親潮と暖流の黒潮がぶつかる栄養満点の漁場となっています。
ここで獲れる水産物は「三陸・常磐もの」と呼ばれ、
全国的に高い評価を受けているエリートです。
そんなエリート育成をお手伝いするために沿岸部への出張が多く、水産物を人一倍食べているからでしょうか。
たとえ「Beef or Fish?」と聞かれても、
一択です!(断言)
それくらい好きです。
そんなわたしですが、昨年6月に岩手県大船渡市にある
「元正榮北日本水産株式会社」さんを訪れた際、驚きの生態をもつ ”ある水産物” と出会いました。とても面白かったので、紹介します。
それはズバリ・・・あわびです!
皆さんは「あわび」と聞いて、何をイメージしますか?
”コリコリの食感”、”高級食材”、”中華”・・・。いろいろあると思いますが、わたしは生きたあわびを見たことがなく、これまでのイメージとは異なる姿に驚きました。
あわびの真の姿 ~シン・あわび~ なんちゃって
水中にいるあわびにはなんと「触角」が生えていました。
写真だとちょっと見づらいので、
絵を描いてみました(小学生ぶりのスケッチ)。
こんな感じ。
なんだかシュールですね。思ったより上手に描けました。
どうやら頭から生えている頭部触角は、貝の中でも”巻き貝”特有の構造だそうです。あわびって巻き貝(※)なんですね!
触角を出して元気に動いていると、鮮度が良いって言われることもあるみたいですが、詳しい機能については、分かっていない部分が多いんですって。
(※)あわびは巻き貝の中でも、殻が平らで巻きが小さい種類です。
二枚貝の片側だけに見えるところから、
『相手は無関心なのに、自分が恋い慕う片思い』にかけて、「磯のあわびの片思い」という”ことわざ”があるそうです。
大人になっても知らないことだらけで勉強になります。
海のボディービルダー
驚いたのは触角だけではありません。
その俊敏さには度肝を抜かれます。
こちらはしっかりカメラに収めてきました。
「なんじゃこりゃ~!!!」
あわびが自力でひっくり返ってる!こりゃたまげた。
そして、あわびは夜行性なので、日差しを避けるようにあっという間に下へ潜っていきました。
一瞬の出来事でした。
あわびは全身が筋肉でできており、弱点であるお腹の身を外敵から守るために、素早く裏返るとのこと。
早いときには1分間で50㎝以上も動くことがあるようです。1秒間に一円玉の直径くらい進むと考えると、俊敏ですよね。
その俊敏さを支えているのが、強靱な筋肉なのです。
まさに海のボディービルダー。
コリコリの食感は、引き締まった良質な筋肉が生み出しているんですね。納得・・・!
水産物は面白い。だからいい。
食卓に並んだ姿だけでなく、「生きている姿」を実際に見たり、調べたりしてみると思わぬ発見があります。
何気なく食べている水産物も、普段は水の中で暮らしている生き物なんですよね。あわびにこんな特徴があるなんて、今まで知りませんでしたし、本当に驚きました。
美味しいだけでなく面白い。
だから水産物はいい。
でもやっぱり食べるのが一番(笑
経済産業省、復興庁、農林水産省で立ち上げたプロジェクト「三陸・常磐ものネットワーク」では、ECサイトを掲載しています。ぜひお気に入りの「海のエリート」を見つけてみてください!
今回訪問した「元正榮北日本水産株式会社」さんのHPも是非覗いてみてください。
あなたはきっと「あわび」が好きになっているはず・・・。