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省エネ大喜利座談会「こんな省エネはイヤだ!どんな?」

こんにちは。ともともです。

突然ですがみなさんは、
「エネルギー損失」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
文字通り「エネルギーが失われる(≒ムダになる)」という意味なのだが、
私たちの暮らしの身近にも、とても大きな「エネルギー損失」がある。

「窓」と「タイヤ」である。

住宅の開口部、窓。

冬の暖房時、室外に逃げ出す熱の約6割、
夏の冷房時、室外から侵入する熱の約7割は
窓などの開口部から出入りする。

窓の断熱性能を高めることは重要。

試算だけではない。私は身をもって体験している。
3年前、夢のマイホーム。
南向きのリビング・ダイニング。隣家と距離があり日当たり良好。

明るく開放的にしたい!

全面大きな窓を設置した。結果・・・
たしかに明るい。庭の風景もよい。心なしか部屋も広く感じる。
だが、入居して初めての夏。

ネタにならないほどのサウナ状態

我が家の夏に、よしずは必需品となった。

窓の外側に取り付けるとかなりの効果あり。全然違う。

もう一つ。タイヤ。

正確には、タイヤのころがり抵抗だ。
タイヤは回転すると、進行方向と逆向きに抵抗力が生じる。これがころがり抵抗である。
タイヤのころがり抵抗は、クルマの走行抵抗のうち空気抵抗に次いで大きく、全体の約2割を占める。※

出所:一般社団法人日本自動車タイヤ協会HP「タイヤの性能と技術」

※出所:環境省「次世代自動車戦略」(平成21年5月)
https://www.env.go.jp/air/report/h21-01/1-3.pdf

では、タイヤをツルツルにするのか。
仙台は降雪量こそ少ないものの、朝晩の寒暖の差が激しい。
雪はなくとも路面凍結していることが珍しくない。
摩擦のないタイヤなんて・・・文字通り死活問題である。

何かを得れば何かを失う。
省エネは、

便利な生活とエネルギー問題がトレードオフ

の関係になりがちだ。

省エネ大喜利の開幕

そんな省エネについて検討するため、
東北大学学友会落語研究部のメンバーを招き、省エネ座談会を開催した。
落語家とだから、もちろん

大喜利形式

で。

前段で省エネの現状についてお伝えしました。
お三方の高座名は、左から、苺紅楼そふと(まいくろ そふと)、寒鰤家三娯(かんぶりや さんご)、とるめき家乾湿布(とるめきや がんしっぷ)

3人:よろしくお願いします!

ー早速ですが、制限時間は1時間。1問のお題にひたすら答え続けてください。フリップに答えが書けたら挙手してください。

お題は、「こんな省エネはイヤだ!どんな?」

寒鰤家三娯:難しそうですけど、やってみます!

とるめき家乾湿布:じゃあ、最初行きます。省エネって3文字使っていること自体もったいないと思うんですよね。

ーなんか小難しそう。しかも総画数は減ってない。。こんな省エネはイヤですね。というか、そもそも「省エネ」が「省エネルギー」の略・・・

寒鰤家三娯:開口部がなければいいんですよね。オープンカーに屋根を付けましょう!

ー開口部が大幅に減りましたね。もはやオープンじゃないですね。

苺紅楼そふと:タイヤのころがり抵抗がエネルギー損失というのなら、こうやって移動すればよいのでは?

ーどうやって止まるんですか?

苺紅楼そふと:筋力で。

とるめき家乾湿布:カーボンニュートラルということで、木を植えすぎた結果、

とるめき家乾湿布:杜の都仙台が、杜のジャングルになった。

ーなるほど~

とるめき家乾湿布:なるほど~じゃなくて笑いが欲しいんですけどね・・・

寒鰤家三娯:いっそのこと、

寒鰤家三娯:アルファベットからCとOを消しましょうか。

ー困ってしまうファミレスがありますね。●●●●Sとか。

だがし屋じゅうえんこーら(職員):私もいいですか。

だがし屋じゅうえんこーら(職員):お母さんが太陽光とルーペで料理しはじめた。

ーその黒いのはなんでしょう。目玉焼きを描いた方がわかりやすかったですね。

苺紅楼そふと:いいですね。職員さんもやりましょうよ。

とるめき家乾湿布:ハンディ扇風機が風力発電になった。

ー「ふぅーっ!」と吹くのでしょうか。再生可能エネルギーも大事ですね。

だがし屋じゅうえんこーら(職員):省エネのためと言って、彼女にスマホをOFFられる。

苺紅楼そふと:曜日が「省力節電必須也」になる。

寒鰤家三娯:服を着込みすぎて、

寒鰤家三娯:服リョーシカになる。

ー暖かそうですね。

とるめき家乾湿布:読書感想文で環境関係の本ばかり入賞し、エコひいきだ!と非難を浴びる。

ー省エネのポイントをおさえた回答ばかりですね!
IPPON!!1時間が経過しました。

名探亭なんさいや(職員):最後にひとつ、いいですか?

ー?

名探亭なんさいや(職員):半年前から落語にハマっていまして。私もひとつ考えました!

名探亭なんさいや(職員):おじいちゃんに「エー子じゃのう」と褒められるようになった。

ーお後がよろしいようで。終了です。お疲れ様でした!!

省エネ大喜利を終えて。

ー省エネ大喜利、いかがでしたか。

寒鰤家三娯:省エネで大喜利と言われた時はムズいと思いましたが、回答しているうちに勉強している気分になりました。

ーそう言っていただけるとうれしいです。

とるめき家乾湿布:観客の皆さんに盛り上げていただき、楽しく大喜利させていただきました。

ー1時間楽しく続けられるとは、さすがですね!

寒鰤家三娯:気づいたら、時計の針が一周してました。

苺紅楼そふと:大喜利ってブレインストーミング的な面があると思うんです。かっちりと勉強するよりも、頭を柔らかくしながら省エネについて考えられたので、私たちだけでなく、一般の方にもぜひやって欲しいなと思いました。

ーいいですね、それ!

冒頭でもお話ししたように、
省エネは「便利な生活とエネルギー問題とのトレードオフの関係」にある。
省エネってめんどくさいな」とか「不便だな」と思いがちだが、
そこをみんなで楽しく、笑いにしていくことも、
省エネについての理解を深めることにつながるのではないか、と、
この大喜利を通じて感じた。

1時間止まることなく回答していただいたため、noteに書いたのは一部。
落語研究部員の頭の柔らかさと発想力に脱帽!
私個人としても、学びの多い大喜利座談会だった。

最後に、この座談会自体エネルギー損失ではないかという意見が
あったりなかったりしたが、
まずは、エアコンのフィルター掃除をしたい。

文:ともとも

経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html