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親子でわくわく水産OpenFactory~ねりねりやきやきかまぼこ工場編~

こんにちは!とーかくライターのまるです。
皆さん、お魚好きですか。
我が家の子供たち(1歳・5歳児)は大好きです。

先日、子供と釣りへ行った帰り「スーパーで買うお魚は誰が釣ってるの?」と長男。近頃、食べ物への関心がとても出てきたので、食べ物が食卓に届くありがたみ、みたいなものを感じてもらいたいなぁと思っていたところ、「水産OpenFactory」を発見したので、参加してみました!

「水産OpenFactory」って??

学生の頃、社会見学や遠足なんかで行った工場見学。現場で働く人たちの姿や、商品ができるまでの工程を見たあのわくわく感を水産加工の現場で体験できるのが「水産 Open Factory」です。

今回は仙台の旅行会社が企画した「水産OpenFactory」の日帰りツアー「新商品開発ってどうやって進めるの?笹かまぼこ四代目社長にきく」に参加してきました!

今回お邪魔したのは、宮城県塩竈市にある「武田の笹かまぼこ」さん。

伊達の武将がお出迎え!


受付には商売の神様、仙台四郎
あったらやるよね。いよいよスタートです。

笹かまぼこ会社四代目・武田社長にきく

ご案内いただいたのは、「株式会社武田の笹かまぼこ」代表取締役武田武士(たけし)さん。日曜日にも関わらず、なんと社長自らご説明いただきました。

製造過程の説明だけでなく、新商品開発のお話も聞ける貴重な機会ということでたくさんの方が参加されていました。

貴重な体験!

工場見学スタート!

武田の笹かまぼこさんの笹かまの主な原料はスケソウダラとイトヨリダイ。水揚げされた魚は、船の上で加工し急速冷凍されます。

これは「洋上すり身」と呼ばれ、陸に上がってから加工される「陸上すり身」と比べると、とても新鮮で上質なんだそう。武田の笹かまぼこさんでは「洋上すり身」を利用し、品質にこだわった製造をされていました。

クイズ形式で楽しくかまぼこの歴史を学ぶ

もう一つのこだわりが創業以来続く石臼製法。魚のすり身を石臼で丁寧に練る製法は、フードカッターを使用する方法に比べ、なんと約3倍くらいの時間がかかるんだそうです!

しかし、魚の繊維を壊しすぎないことで、魚本来の旨みや歯ごたえを保つことができるため、妥協のないこの製法で丹念に作り上げていきます。

普段見れない部分にワクワクです
昔稼働していた石臼 歴史を感じます

さらに隠し味として、日本酒好きな人なら知ってる(!?)塩釜の地酒「浦霞」を使用。ほどよい風味を感じられる仕上がりにしているそうです。

次々流れるレーンに釘付け

石臼で丁寧に練られた原料は笹かまぼこの形に整形され、焼きの工程へ。

ローラー部分で厚さを均一に。かつ模様をつけてます。
一つ一つ商品チェック

焼き上げられた笹かまぼこは、熱を冷ました後に、金属探知機で異物が混入されていないか丁寧にチェックされ、包装されていました。

笹かまぼこって賞味期限が短いイメージでしたが、武田の笹かまぼこさんでは急速冷凍を用いて賞味期限が半年程度もつ商品も開発したんだそうです。

お土産に持って行くことも多い笹かまぼこでこれはうれしい。。。レンジで1分位加熱すると、出来立てのような美味しい状態で食べることができます!

社長の想いに学ぶ

普段聞けない貴重なお話に皆さん真剣

製造工程見学の後は、社長から経営理念や新商品開発のお話を伺うことができました。
その中で特に印象深かったのが「商品だけではなく、地域社会の幸せを実現できるようなもの作りを大切にしたい」とお話しされていたことでした。

仙台市産業振興事業団が主催する 「新東北みやげコンテスト」で最優秀賞を受賞
「Canささ 笹かまアヒージョ」

2011年の東日本大震災の経験と地元企業の協力により生まれたのが「Canささ 笹かまアヒージョ」

震災時、大きな被害を受けた塩竈市に本社、工場がある武田の笹かまぼこさんは、一次避難所になっていたそうです。

当時、被災者の方に笹かまぼこを提供し感じたのは、笹かまぼこは賞味期限が短いこと。いつまで続くか分からない状況の中で、日持ちのするものを用意しなければならないと感じたといいます。

笹かまぼこを缶詰にする、、、会社としても初の試みで、試行錯誤の連続だったそうですが、缶詰の加工技術に長ける石巻の「株式会社 木の屋石巻水産」さんと、アヒージョはワインに合うという発想から「秋保ワイナリー」さんのソムリエにペアリングをしてもらい、3社のコラボ商品である笹かまぼこの缶詰「Canささ 笹かまアヒージョ」が誕生!

自社だけでなく、関わった人、会社、お客様に喜ばれるような仕事をしたい、という想いの詰まった商品作りがなされていて、とても素敵だなと感じました。

笹かまぼこの手焼き体験と豪華御膳をいただく

見学の後は笹かまぼこの手焼き体験

その後笹かまぼこの手焼き体験へ。少しずつぷくっとしてくるのが楽しい!
焼けてくると何ともいい香りが立ち込めてきます。

いい感じに焼けました

笹かまぼこってこんなに美味しかったんだ。。焼きたては香りも食感も最高でした。我が家は時々キャンプに行くのですが、長男から「マシュマロみたいに笹かまも焼こう!」と提案されました。よほど気に入った様子。

マグロ丼、焼き牡蠣、蟹汁、笹かまぼこ
豪華御膳!

その後はお待ちかねのランチ。
併設されるお食事処で地元産の水産物をたっぷり使った御膳を余すことなく堪能。三陸・常磐の海の豊かさに感謝です。

最後はお土産を購入

工場見学、豪華なランチの後は、、、お土産まで買えちゃうんです!迷いましたが、お土産には笹かまぼこと「Canささ 笹かまアヒージョ」を購入。とても美味しかったのでおすすめです!これもキャンプにもってこい。

終わりに

家に帰ってから「Canささ 笹かまアヒージョ」を社長おすすめのパスタにして食べてみると、これがまた美味!美味しすぎて写真を撮るのを忘れました。。。

その日の夕食では、長男がツアーで見たこと、体験したことを一生懸命夫に伝えていました。私も商品誕生までの苦労を夫に話していると、「そういう話を聞くとより美味しく感じるね」と一言。

思えば普段何気なく食べていた物も、誰かが想いを込めて作った商品なんだよね、とハッとしました。どんな気持ちで商品を作っているのか、作り手の方に想いを馳せると、より美味しく、楽しく感じられるような気がします。

今回参加した「水産Open Factory」は、不定期ですが他の地域でも開催されているようなので、また別の機会に参加してみたいなと思います!


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