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【呪術廻戦×喜久福】お茶の世界を変えたくて、気づいたら独立してた。SNSのプロ藤野さんの3つの秘密(後編)
おかか! 改めこんにちは。
とーかくライターのみんちゃんです。
前回、お茶の井ヶ田のX(旧Twitter)公式アカウント「さくらさん」の秘密を探るべく、SNSの管理・運用を担当されている藤野さんにお話を伺っていたら衝撃の事実が発覚。
前回の記事はこちら
藤野:実は、もうお茶の井ヶ田にはいないんですよ。
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ーー藤野さんがプロデュースする「さくらさん」とは、もうお別れってことでしょうか・・・??
藤野:いえ、昨年お茶の井ヶ田から独立はしたんですが、元々僕がやっていたSNS運用やECでの通販には「外部人材」として、引き続き携わっています。あとは商品開発や冊子作成のディレクションのお手伝いもしています。
ーーよ、よかった・・・。
ところで「外部人材」って何者??
\ こんな働き方をしている人のことです。/
【副業・兼業】
他社に所属して本業を持ちつつ職務や期間を限定して別の会社から仕事を請け負ったり、フリーランスとして様々な会社から仕事を請け負う個人。業務に対する金銭的報酬が発生します。
【プロボノ】
専門的なスキル・経験等をボランティアとして(基本的に無償で)提供する社会貢献活動を行う個人。
https://www.tohoku.meti.go.jp/s_sangi_jinza/topics/240325.html
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下記のリンク先よりダウンロードいただけますので、ぜひご覧ください!
https://www.tohoku.meti.go.jp/s_sangi_jinza/topics/240325.html
ーーところで藤野さんはお茶の井ヶ田さんを飛び出して独立されたということですが、今どんなフレームワークになっているんですか?
藤野:日中はお茶の井ヶ田でのSNS運用をはじめ、今まで自分が培ってきたノウハウや経験を活かした企業さんのお手伝い、夜は独立した理由でもあるお茶の世界のイノベーションに関する仕事をしています。
藤野さんの秘密 その壱
”外部人材”として働く
部署×部署、経営者×社員 の橋渡し
ーーお茶の世界へのイノベーションってなんだろう・・・
とっても気になりますが、まずは日中のお仕事から。
ーーノウハウを活かして経営者のみなさんのお悩み解決のお手伝いをする、いわゆる「外部人材」として企業に入る働き方をされているとのこと。やっぱり社内から拒否感を示されることはあったりするんでしょうか・・・?
藤野:もちろんあります。やっぱりどんな組織でも部署によって思ってること、やりたいことって違うじゃないですか。
だからやりたいことを実現するための組織作り、そしてそれをみんなに理解してもらうための方法をみんなで考えていくことが大事だと思っています。
ーーなるほど。そこで出た結論を経営者の方にお伝えするわけですね。
藤野:そうですね、それを裏でうまくやります笑
経営者の方はみんなうまくやってるって思ってるので、社内でこういうことが起きてますよって話すのも僕の役目だと思ってます。
そうすると経営者の方が「じゃあメンバー入替えしようか」とか「こういう風にやり直そうか」とか、具体的な解決に繋がりますからね。
ーー逆に外部人材として企業に入る際に、経営者の方にこうしてほしいって思うことはありますか?
藤野:会社のプロジェクトをサポートする場合は、そのメンバーに入りたいです。部署の皆さんと同じような熱量とか考え方とか現場感で仕事するのが大事だと思っているので。あとはフィードバックもそうですが、都度メンバーとコミュニケーションの取れる環境を作ってほしいなっていうのはありますね。
藤野さんの秘密 その弐
お茶の世界にイノベーションを!
お茶はお茶として売らない
ーーお茶の井ヶ田さんでこんなにご活躍されている中、どうして独立しようと思われたのですか?
藤野:会社の成長とともに、僕が社内で始めたいろいろなことも、だんだん僕がやらなくても、みんなができるようになってきていて。
じゃあ自分にしかできない仕事とは何だろうと考えたときに、自分の生み出した新しいアイディアとかクリエイティブなことで、お茶の井ヶ田と”一緒に”成長できるような存在になりたいと思ったんです。
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バンドのポスター作成を頼まれた際に、人に喜んでもらえることに面白さを感じた。
藤野:そんなことを考えていたタイミングで、井ヶ田会長の新茶の買い付けに同行することになって、そこで静岡の茶畑の現状を目の当たりにしました。
作付け面積も労働者も年々減っていて、生産者さん達も事業を承継できていなくて。極端な話をすれば、30年後、50年後に日本でお茶は作られていないかもしれない。
藤野:それで、お茶業界に対するイノベーション、つまりお茶そのものの価値観を大きく変える仕組み作りをしたいと思ったんです。
ーーお茶の価値観を変える仕組み?
藤野:日本人は「お茶」というとペットボトルで飲むお茶が多いですよね。1本150~160円で売っていて、私達もそれが当たり前という価値観になっています。
でもそれは生産者さんたちの販売したい価格ではないからみんな辞めていくわけです。
ーーたしかにカフェで500円出してコーヒーを飲むのに違和感は無いですが、500円のお茶は注文にハードルを感じるかもしれません・・・
藤野:だから消費者の人たちも納得できて、かつ生産者さんが本当に喜ぶ金額でお茶を売れないかって考えたんです。
「お茶」そのものとしてではなく、お菓子の原材料として高価格で販売していけたら面白いなと。
ーー飲み物としての「お茶」から切り離されることで、新しい価値観が受け入れられやすくなるってことですね。
藤野:さらにこれが海外で評価されることによって「お茶ってこんなに価値があるんだ」と、最終的に日本に逆輸入できたらと考えています。まずはたくさんの方に飲んでもらうところからですね。
藤野さんの秘密 その参
独立で、会社も社員もwin-winに・・・?
ーー辞めた会社に顔を出すって、正直気まずそうな気もしますが・・・
独立後、社員の皆様との関わり方で変わったことはありましたか?
藤野:今までに無かったことだと思うので、今までいたメンバーには混乱させてしまったところもあるなって正直思ってます。
でもみなさん良くしてくれて、今も毎週のように一緒に働いているので、そうした意味で関わり方の変化は無いですね。お店に行くと「元気ですかー」ってみなさん出迎えてくれるのでうれしいです。
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ーー素敵な関係性ですね。藤野さんがお茶の井ヶ田さん、さらにはお茶の未来のために独立されたことも大きいかもしれませんね。
藤野:これからどんどん社会が変化していって、賃金のあり方や雇用の形態が変わっていきますよね。
そうした中で、組織でひとつ実力を得た人間が外に出て、会社として売上げを上げる、あるいは新しい事業を生み出すことで、元いた会社とのシナジーを生んで相互に売上げを伸ばしていく。これにより社会が活性化していくと思っているんです。
会社はまた新しい人材を採用して組織としてブラッシュアップできますし、いい年(中堅)の人たちが外に出て活躍していくと面白いのかなと。
だからこそ(そうした人を増やすためにも)、社長からも成功しなきゃいけないっていうプレッシャーを頂いてるんですけどね笑
ーーどんどんスケールの大きい話になってきましたね・・・!笑
井ヶ田社長に聞く 藤野さんの秘密
「認めなくても出て行くなって思った」
ーーここまで、藤野さんから今の働き方や独立のきっかけなどをお伺いしてきました。藤野さんの独立によって、何かプラスの影響はありましたか?
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井ヶ田社長:(まだ事業も始まったばかりなので)私としても「(社員が)独立して仕事始めました」って、ようやく堂々と言えるようになったという段階ではあります。
でもいろんな働き方が当たり前になってきた今、藤野さんのような存在が一人いるだけで「うちにそういう人いますよ」って言えるというか笑
ーーたしかに、働き方が多様化している中で、新しい働き方をしている方がいること自体が会社のPRに繋がりますね。
井ヶ田社長:もちろん、独立してそう簡単にうまくいくなんて無いですよ。
だから最初に話を聞いたときは、今までそういう人もいなかったですし、「うちで頑張ったらいいじゃん」ってスタンスでしたけど、なんかしつこかったんで笑 もうこれ認めなくても出て行くなっていう。
なので、引き続きうちでは得意な分野で力を発揮してもらいつつ、何より独立するきっかけになった事業がうまくいくことが、いつかうちにとってもメリットになると思ってます。
ーー藤野さんのような方の活躍には、井ヶ田社長の懐の深さもさることながら、お茶の井ヶ田さんの社風も関係していそうですが・・・?
井ヶ田社長:もちろん、みんながみんな藤野さんのようなタイプではないわけですけど、ある程度管理職になったようなメンバーが、売り方や仕組みを新しく変えたりすることはありますね。
大きくブランドのイメージを損なうことなんてそうそうありませんから。
みんな会社を良くしようと思ってやるのであれば、やってみたらいいじゃんっていうのはありますね。
そしたら多少うまくいかなくったって、社長にも言わずに自分で始めたことだと「形にしなきゃいけない」って必死になりますよね。
言われてやるだけというよりもよっぽどいいんじゃないかと思います。
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さくらさんの秘密を辿った先には、新しい働き方を模索する藤野さんと
井ヶ田社長(お茶の井ヶ田さん)の素敵な関係性が見えてきました。
そして独立してでもチャンレジしたいという藤野さんの熱い思い・・・
なんだか私も力がみなぎってきました!
私もいっちょ外部人材 呪術師目指すか・・・!!
未経験からでもなれる呪術師あったら教えてください。
文:みんちゃん